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トップへ » » 第8回 「土地を探そう! でも選ぶ基準は…?」の巻

「よし、自分たちの家を建てちゃおう。決めた!」と走り出してからは、すでに二人とも日々興奮ムフムフ状態。
それまでの賃貸物件探しは、完全にどこへやらだった。しかし、一体どこに建てる? どこに土地を買う?
ワタシ達の最新の話題は、〝土地探しするなら、何を優先するか?〟これに集中していた。
「やっぱり二人の仕事先のことを考えると、JR中央線沿線が妥当じゃないのかね~」
と、ワタシが人気路線沿いを提案すると、
「でも、中央線沿いって地価高いっていうよ?」
とOちゃん。当時、ワタシの仕事先は東西線沿いで(上り方面)、Oちゃんの仕事場はJR青梅線沿い(下り方面)。
いずれの仕事場も中央線上ではないが、到着駅までの路線が中央線に乗り入れているのだ。
さらにOちゃんは続ける。
「それよりもさ、青梅線沿いなら、同じ値段でかな~り広い土地買えるんじゃないのぉ?」
ム……、ヤバイ。Oちゃんの目が輝いているぞ! 口角の上がりきった顔はすでにニヤケモード。
おそらくは今、敷地内の専用ガレージかなにかに、自分のアルミボートがど~んと中心に置かれてるような光景が、脳内で輝かしく展開されているに違いない。
「いやっ! そこはちょっと、よぉぉぉ~く考えた方がいいんじゃないだろうか!?」
ここは、冷静に説得せねばっ。
「Oちゃん、あのね。ここは、長期的に考えないとダメだとおもうわけですよ。
そもそも、家を建てるってことは土地+建物代の合計で、総額を考えるでしょう?」
「そう。だから、都心から離れた方が、同じ総額でも、大きな敷地に大きな家が建つのだ!」
「ソコ、ちょっと待った! 三十年後を考えてみて。その頃は、その総額って実はぜんぜん違ってる。 つまり簡単に言うと、三十年経ったら、家の総額は土地代分にしかならないのダ!」
「え、建物は価値ゼロ?」
「そう、果てしなくゼロ。むしろ建替えの場合は解体費用の方が高かったりする」
「そ、それは……六十、七十になって考えると、現実的に確かに厳しいな……」
「でしょ!? だとしたら、たとえ家は大きくなくとも、土地の価値が下がりにく~いところを探して家を建てた方が、将来的には払ったお金がより価値として残るワケだよー」
「むぅ~、いわゆる資産価値ってやつだな?」
「そう。特にワタシ達はDINKSだし。ジジババになっても頼れる(かどうかは知らんが)子供もナシ。 もう、そうなったらお金だけが頼りだし!(笑)」
「地獄の沙汰も金次第っていうしな~。確かにマジメな話、老人ホームに入るにも何千万円も必要な時代だもんな。
それ考えると、やっぱり土地選びの基準は、安定した資産価値か~」
そんなやりとりを経て、出てきた土地選びの条件は、
「将来的な資産価値をキーワードとしたときの土地選び条件」
・最寄り駅は、JR中央線沿線のキー駅にしよう
(*キー駅:始発があったり、複数路線の乗り換え駅だったりする駅)
・駅徒歩5分以内、どんなに離れても10分以内の土地にしよう
・行政の財政状況のよいところ
う~ん、本当にこんなところが見つかるんだろうか!? っていうかそんな土地、そもそも手が届くのか???
そのほかにも、まだ詰めなきゃいけない土地の問題はある……土地用途、容積率、建蔽率……土地もいろいろなのだ。
そのへんは次回、「建築条件付きって外せるものなのか?」に続きます!ご期待あれ~♪

画文家:たかぎりょうこ
住宅分野を専門とするライター&イラストレーター。
住宅雑誌、建築専門雑誌などで多数執筆。日本と中国で計10回以上の住みかえを経験してきたが、2005年冬、ついに自宅が完成。
HPでも日常のコミックエッセイ連載中。
⇒http://www.takagiryoko.com/
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