第9回 「建築条件付き土地の条件は外せるのか…?」の巻

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第9回 「建築条件付き土地の条件は外せるのか…?」の巻

第9回 「建築条件付き土地の条件は外せるのか…?」の巻

さて、前回「土地選びの条件」がおおよそ決まったので、それに合った物件を探すべく、それから二週間は、ひたすらインターネットで、中央線沿線の周辺情報を収集、収集!

特に
・交通の便、・過去の地価変動の様子、行政サービスの評価などなどは重点的に。 それらを総合して考えた結果、地下鉄の始発駅でもあるJR三鷹駅周辺が、第一候補にあがった。

三鷹とアタリをつけてから、二日後。
「見つけた! 三鷹駅徒歩6分、敷地面積17坪」
希望の立地、そして希望の狭小地。見事に条件通りの土地を、インターネット上に発見!
こうなったら、善は急げだ! さっそく業者に問い合わせてみることにした。



すると、なにやら怪しげな対応が……。

「失礼ですが、個人様でしょうか……? こちらの情報は業者様にはまだ非公開でして」

(は、はぁ……ネットに一般公開しといて、業者に非公開もなにもないとおもいますが)

「なにぶん、普段ほとんど売り出しのない地域で、めずらしく出ましたお土地ですので……私どもと致しましても、誠意を尽くしましてですね、対応いたしたく、ごにょごにょごにょ」

「個人です。たかぎと申します。」

「失礼ですが、お勤めのほうは……いや、お勤め先までは……どのようなご職業で……?」

「(なんで職業が必要なんだ?)普通の勤め人です。←(当時はまだ会社勤めだった)」

「そうですか……失礼ですが、お客様ご自身が当物件をご検討でしょうか……?」

「(どこまで失礼繰り返すんだよ~!)ハイ、そうですがっ。実際の購入は夫婦名義になると思いますけど」

「な~るほど、ご夫婦様で!(明らかに、なにか安堵した空気……)それはよろしゅうございますねっ!」
(あ、なんか今のちょっとひっかかるなぁぁぁ。ワタシの電話じゃ信用なかった?
ご夫婦様じゃないとダメなわけ? 今は独身女性も資産として不動産を考える時代よ!?)



何か釈然としないものを感じながら話をしていると、

「私どもと致しましても、お客様にぜひ物件をご検討頂きたく……ただお問い合わせの中にはさまざまなものがありまして、その為の審査というものもございますので、このようなことをお聞きさせて頂いたわけでして、もちろん私どもと致しましては……今後も、誠意を尽くしましてですね、対応いたしたく~」

二言目には、「私どもと致しましては誠意を」が口癖みたいな担当氏。
結局、ごにょごにょしまくりで、なにを言っているのか当初はさっぱりわからなかったが、要するにどうやら希少物件なので、業者からも仲介目的で問い合わせが多く、警戒をしているらしい。



ようやく、個人の客だと認識してもらえたところで、こちらの本題を切り出してみた。

「ところで、ウチは今土地だけを探しているんですが、この物件は土地だけで売ってもらえますか?」

「あ、お客様~。こちらの物件は“建築条件付き”というお土地の条件になっておりまして~、基本的にお土地をご契約いただく際には、建物の建築業者は指定されているご契約になります~」

そもそも建築条件付きの土地というのは、土地といいつつ、実は建売の家にお金の流れの仕組みが近い。建築条件付きの土地は建築業者との間で、自由に間取りのプランなどをできることから、間取りの変更の聞かない建売住宅とは一線を画すような印象があるけれど、実は、土地と建物の売主が同じ(もしくは利益共同体---例えば、不動産屋と建築業者がタッグを組んでいる)という点では、建売住宅と建築条件付土地の住宅は、ほとんど変わりないといっていい。

そんな事情もあって、建築条件付土地は、「土地+建物」のセットで価格が考えられているから、土地の値段を安めに設定してあることがほとんどなのだ。(建物との総額で調整すればよいので)



「はい、そうですよね……。それで、相談なんですが、その条件付っていうのを外せませんか?」

「……なるほど。基本的には難しいですが、売主様にご相談させていただきましょう。その場合、土地のお値段が変動してくる可能性がありますが、ご了承いただけますか」

(出た、土地のお値段が変動…!)

つまり、建物とセットだから安く提示してある土地の値段なので、その土地だけを売ってくれ!となると、「土地だけ売るならこの値段じゃ売れません」という売主の反応はよくあることなのだ。さて、問題はここで、どれだけ値段が上乗せされてくるか……。

「ええ。上乗せ価格がどの程度になるかによりますけれども、先方様からご提示いただけましたら、こちらで受け入れ可能な範囲か検討したいと思ってます」

上乗せ金額ワタシの知る範囲では~200万円程度、との知識だったが、金額しだいでこの土地とのご縁も決まる。まぁ、最初の土地で一発で決まるほど甘くはないとは思うけれど~~。さて、どんな回答がでてくるのか……!?

 

次回「売買契約までの道のり厳し!」どうぞ、お楽しみに!




プロフィール
画文家:たかぎりょうこ

住宅分野を専門とするライター&イラストレーター。
住宅雑誌、建築専門雑誌などで多数執筆。日本と中国で計10回以上の住みかえを経験してきたが、2005年冬、ついに自宅が完成。
HPでも日常のコミックエッセイ連載中。
http://www.takagiryoko.com/



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